2016年6月29日水曜日

今日のランチ(2016.6.29)

食パン・マカロニクリーム煮・レタスサラダ・野菜スープ・牛乳・冷凍みかん

0629

 

「マカロニかあ、好きだけど今日ちょっと暑いんだよね」目の前で湯気を上げるおいしそうなマカロニクリーム煮を見ながらそう考える。しかし私の浅はかな思考は、スプーンでそれを口に運んだ瞬間、見事に打ち砕かれた。優しい、この上なく優しい味わいなのだ。マカロニとクリームが織り成す優しさ、安心感が五臓六腑に染み渡り、心がほぐれてくるのを感じる。いったいこれは何だ。確かに最近忙しく、体が疲れていたというのは事実である。心も多少引きずられた。だがそれにしてもうまい。野菜スープも素朴な味わいでほっとする。サラダは瑞々しくアクセントになる。気が付けば目の前の皿は空だ。しばし呆然と座る。周囲の喧騒はどこか遠い世界の出来事のようだ。ふと目をやると冷凍みかんがつややかな光を放っている。手に取り、一部氷をはがし、氷壁を削るように皮をむく。口に含むと、しゃりっ、とした食感とともに甘酸っぱさが広がった。夏を瞬間冷凍したらこんな味がするだろうか。刺激的で、瑞々しく、爽やかな余韻にかすかな苦み。新潟の夏も、もうすぐだ。

(M.M)



今日のランチ(2016.6.28) ※手書きイラスト

ごはん(ふりかけ)・豚肉生姜焼・もやしソテー・味噌汁・牛乳・ぶどうゼリー

 

 大学生時代、貧乏学生だったのでたまに外食するといつも豚の生姜焼き定食を注文した。玉葱と豚肉が絶妙な味わいで、ご飯がすすみ束の間の満腹感に生きている実感が沸き起こるのだった。今では、いっぱしの気になって「豚かぁ…」などと言ってしまうが、当時を思い出してがつがつと食べてしまう。
 玉葱でなくもやしがソテーされていたが、ブナシメジも入っていてこれがまた豚肉に合う。最後のゼリーまで一気に平らげることになった。
 そういえば、学生時代の定食屋も味噌汁はワカメだったなぁ。昭和は遠くなりにけり…である。

(S.K)



2016年6月28日火曜日

今日のランチ(2016.6.27)

雑穀ごはん(ごま塩)・サケ西京焼・切り昆布煮・豚汁・牛乳・シュークリーム

0627

 

 6月最後の1週間です。今週からテスト前になります。いよいよ夏休みも近づいてきました。でも、学校生活この残りわずかが結構厳しい。スタミナが必要とされる時期です。こんなときに豚汁は本当に有難い。豚汁というとなんとなく冬に食べるイメージがあるかも知れませんが、肉と野菜を一気に食べて栄養補給ができる食べ物です。しかも食がすすむ。まずは今週1週間乗り切れそうです。

(S.T)



2016年6月25日土曜日

今日のランチ(2016.6.24)

ごはん(しそ味ひじき)・厚焼玉子・野菜炒め・けんちん汁・牛乳・プリン

0624

 

 週の終わりの金曜日。「今日が終わればもう休日か」と思うか「今日が終わればやっと休日か」と思うか。みなさんはどちらでしょう?「今日が終わっても…別に…」という方もいますか?金曜日は週の終わりということで、一日頑張れる気がしませんか。

 

 

 社会科のM先生の横で玉子焼きを食べているとき、ふっと一息つく瞬間がありました。M先生の雰囲気と玉子焼きの優しい味が、心を和やかにしてくれました。短いけどいいランチタイムだったなぁ。と、そんな風に思った金曜日でした。

(N.M)②



2016年6月23日木曜日

今日のランチ(2016.6.23)

豚キムチ丼・中華サラダ・ワカメスープ・牛乳・バナナ

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孫が生まれた。

俺も、とうとうお爺ちゃんになちゃった。

満月の日に陣痛が始まり、夏至の日に生まれた。

なんか、いいじゃない?

 

イエスキリストは処女マリアから生まれた。

これは、奇跡であると聖書は言うけれど、そもそも人間の誕生はみんな奇跡なんだよ。

きっと聖書が言いたいのはそういうことじゃないかな。

人が一人生まれるってことは、大変なことだよ。

 

赤ちゃんは天からの授かりもの。

親のものでも、世の中のものでもなく、神様が作られた作品だ。

それをお預かりする。

誰もが神様から大切な使命を与えられて、この世にやってきたんだ。

自分の思い通りにしようなんて、おこがましい。

 

ただそこに生きていてくれるだけでいい。

赤ちゃんを見るとそう思う。

でも、這えば立て、立てば歩めの親心。

だんだん欲が出てくる。

何が出来るか、どれほど優秀かなんかが気になってくる。

それで傷つく子がたくさんいるんだよね。

 

おい、豚キムチ丼をぱくついているみんな、

俺も、お前たちも、奇跡のようにこの世に生まれてきたんだ。

ただ生きているだけで、すごいことなんだ。

それを忘れないようにしようぜ。

(T.H)



今日のランチ(2016.6.22)

冷やし中華・牛乳・フルーツヨーグルト

0622

 

 いよいよ夏だ。今日は全部冷たいメニュー。食べやすい。消化にいい。寒い時はともかく、暑い時は量よりも質だな。冬であっても、「熱いものは熱いうちに」というのは、そんなに難しくないかもしれない。でも、夏に「冷たいものは冷たいうちに」というのは、難しいような気がする。感謝感謝。

 …それでも、自分の正面に座ったラグビー部監督は、「物足りない」と言っていた(あまったご飯があったけれど、冷やし中華のおかわりが欲しかったらしい)。やはり、質よりも量なのだろうか?

(W.K)



2016年6月21日火曜日

今日のランチ(2016.6.21)

炊き込みごはん・サバ塩焼・菜の花和え・さつま汁・牛乳・ミニクレープ

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 昨日、49周年目の創立記念礼拝を行った。みぎわ館1棟に学校と寮が併設されて始まった小さな学校は、いまや広大な敷地に点在する施設を有する「学園」へと変貌と遂げている。

 しかし49年たっても忘れてはならないのはその創立の理念である。「教育」が「狂育」となってはいけない。「共育」こそ大切なのだ、と創設者は説いた。  

 人知を超えた存在に対する畏れを失ったとき、人は造り変えることが出来るなどという誘惑に教育は染まっていく。人を育てることすら満足に出来ない私たち、と謙虚に子供と向き合うことこそ、学校が与えられた使命ではないのか。

 

 炊き込みご飯をいただき、さつま汁をすすりながら、以上のようなことを沈思黙考していたら「センセ、お腹痛いの?」と聞かれたお昼であった。

(S.K)



今日のランチ(2016.6.20)

ごはん(のり佃煮)・鶏肉のから揚げ・生野菜サラダ・味噌汁・牛乳・グレープフルーツ

0620

 

 今日のメインはなんと言っても鶏肉のから揚げ。お腹を空かせてランチホールに来ると、その存在感に驚かされます。カラッと揚げられてサクサクのから揚げ。さめても美味しい。だから人気があるのかなぁ。さっぱりとした生野菜サラダと酸味の利いたグレープフルーツ。昼食の満足感と夏の清々しさを感じさせるメニューでした。

(S.T)



2016年6月20日月曜日

今日のランチ(2016.6.17)

ポークカレー・グリーンサラダ・コンソメスープ・牛乳・ヨーグルト

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 今週は一日短かったはずなのに、そんな気がしませんでしたね。6月も後半に差し掛かり、夏らしい天気が増えてきました。敬和でもエアコンの試運転が行われ、歓喜の声、はたまた悲哀の声が聞こえました。涼しければいいってものでもなさそうですね。 

 

 

 今日のメニューはポークカレー。金曜日はカレーというイメージは海軍さんのせいですかね。今日のカレーのお肉は柔らかかった。

ランチがあるから頑張れる。生徒の気持ちがよくわかるそんなお昼でした。

(N.M)②



2016年6月16日木曜日

今日のランチ(2016.6.16)

ごはん(ふりかけ)・サケ照焼・茎ワカメのサラダ・肉豆腐・牛乳・クリームブッセ

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 敬和にはフェスティバルという行事がある。

 二日間で行われ、一日目は文化祭、二日目は体育祭だ。

 俺は27年敬和に勤めているが、この二日目の体育祭、梅雨時にも関わらず、中止になったことがない。(途中で雨に降られることは何回かあったけど)

 この時期、俺はいつも宗教主任に圧力をかける。

 「おい、牧師が三人も揃ってる学校で、体育祭に雨を降らせたら話になんないぞ。ぜったい晴れにしろよ。」

 前任者のNは、そんな俺の言葉に、「晴れにして下さいなんて祈れません。ふさわしい天気をお与え下さいと祈るばかりです」などと、正論で誤魔化すのが常だった。

 今年のフェスティバルは、初日、ぐずついた天気だった。俺は新任の牧師のYに、「おい、分かってるだろうな。明日は絶対晴れにしろよ」と言った。

 新任のYは緊張した面持ちで、「はい、前任者からしっかり申し送りされています」と言う。Nは、自分の時は「ふさわしい天気」などと言っていたくせに、後任には「絶対晴れにしろ」と圧力をかけていたんだ。

 当日。空は晴れ上がった。そればかりか、気温がどんどん上がり、まるで真夏のような天気になった。

 俺は暑さにぐったりしながら、「おい、晴らしゃいいってもんじゃねえんだよ。物事には限度ってもんがあんだよ!」とYを一喝した。

 するとYは申し訳なさそうに、「すみません。初めてなもんですから、つい気合を入れすぎました」と言った。

 Yも随分、分かってきたじゃないの。

 

 今日のランチは鮭の照り焼きと肉豆腐フープ。

 ランチメイトは、牧師のYだ。

 「どう、最近?」と俺。

 「どうって、何がですか?」とY。

 「天気だよ、天気。最近、気を抜いてんじゃないの。なんかぱっとしない天気じゃない」と俺。

 「すみません。フェスティバルが終わって、なんか気が抜けちゃって…」

 Yはまるで生徒みたいなことを言って申しわけなさそうに笑った。

(T.H)



今日のランチ(2016.6.15)

菜めし・エビカツ・ポテトサラダ・味噌汁・オレンジゼリー

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 トレイにそろった本日のランチを見渡して、「緑だな」と思った。菜めし、ポテトサラダ、味噌汁と、色合いは違うのだが緑系だった。つまり、野菜が多いのだろうか。

 日本人は、カツ好きが多いらしい。進路指導主任によると、昭和の中期はご馳走といえばビフテキだったそうだが、明治期には洋食といえばカツレツだったとか。馬肉に衣をつけた「馬カツ」なんてものもあったという。

 で、今日はエビカツ。豚の肉でも馬の肉でもないのだが、味は濃厚。本校でランチを食べるようになって、初めて出会った料理がいくつもある。このエビカツもそのひとつ。ちなみに、菜めしもそのひとつ。野菜中心でも、ちゃんとおいしい。

 どうでもいい話。自分が使った皿には、「ナスビくん」だの「キャベツちゃん」だのと、ずいぶん可愛らしいイラストが縁にぐるりと描かれていた。その半分以上が、自分の嫌いな野菜だった。…ちょっとマズイと思った。

(W.K)



2016年6月14日火曜日

今日のランチ(2016.6.14)

中華丼・ナムルサラダ・もずくスープ・牛乳・杏仁豆腐

0614

 

 フェスティバルが終わると同時に新潟は梅雨入りである。毎年天候にハラハラさせられるが、今年も「ふさわしい」天候を神様がお与え下さった、と感じるタイミングだ。落ち着きを取り戻したキャンパスには昨日の慈雨を受けてツツジの花が満開である。

 今日のランチ、久々に縛りのないフリーとあって元気なランチダッシュが復活していた。具沢山の中華丼、次の目標に向かいはじめた敬和生に元気をくれるメニューである。

(S.K)



2016年6月10日金曜日

今日のランチ(2016.6.10) ※フェスティバルランチ

トマトピラフ(ホワイトソースがけ)・シーフードサラダ・コンソメスープ・牛乳・コーヒープリン

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 今日は敬和最大の行事フェスティバルの第1日目です。

 「十人十色~Yes! We are 敬和連合~」のスローガンの下、連合を紹介する軽快なオープニングからフェスティバルがスタートしました。午前中は2連合が力を合わせた「演劇」が3公演行われました。3月に演劇チーフを決め、春休みには脚本の構想を練り、4月にはキャスト、スタッフを決めて本格的な準備が始まりました。準備に2ヶ月以上かけた公演は、いつにも増して完成度の高いものになりました。今日の午後は各連合での合唱が行われ、明日はグランドでの活動になります。たっぷりかけた時間と汗とそれに疲労も、心地よい風に乗ってきれいな青空の上に気持ち良く開放されていきそうです。

 今日のフェスティバルランチのメーンはトマトピラフ・ホワイトソースがけ。やさしいトマト味に滑らかなソースが、ちょっと緊張して、疲れのたまった体を優しく包んでくれました。たっぷり大きめのコーヒーゼリーも午後の合唱に力を貸してくれそうです。でも、ランチを食べる一人ひとりの様子には、どこかに緊張感が漂っているように見えたのは私だけでしょうか。
 午後は合唱とファーストエンディング。そして、明日の準備にパネルを上げて、ダンスの総仕上げ、これで準備は全てが完成です。
 ランチでもらったエネルギーで今日を走り抜きましょう。

(K.S)



2016年6月9日木曜日

今日のランチ(2016.6.9)

ごはん(梅びしお)・鶏肉照焼・小松菜おひたし・味噌汁・牛乳・アセロラゼリー

0609

 

 フェスティバル前日。どこかそわそわとした空気が流れ、三年生をはじめ浮き足立った雰囲気です。高揚感、焦り、覚悟と不安。様々な感情の揺らめきを見せながら、活動を行う生徒たち。準備期間のあいだ、果てしなく続くと思われた道に終わりが見え、ラストスパートをかけています。
 そんな私たちを迎えてくれるのは、いつもの友愛館で食べるいつものランチ。非日常のなかで変わらぬ安心感を与えてくれます。今日のメニューは和を象徴するものばかり。おいしい味噌汁がほっと一息つかせ、おひたしが私たちを寡黙にします。照り焼きは明日への活力。ゼリーの爽やかな後味。たくさんのエネルギーをもらって、生徒たちは午後の活動に向かいます。旅が終わり、新しい世界を見るまで、あと少し。

(M.M)



2016年6月8日水曜日

今日のランチ(2016.6.8)

スパゲッティミートソース・チーズサラダ・牛乳・マフィン

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 自分はトマトが好きである。しかし、火を通したトマトは好きではない。どうしてなのかはわからない。とにかくそのせいで、子どもの頃はミートソースのスパゲティも、あまり好きではなかった。だからたまに、タラコのスパゲティが出ると、わけもなく喜んだものである。そのせいか、数年前からスーパーでよく見かけるようになった、「ゆでたパスタに混ぜるだけ」なものを買うときも、タラコばかり買っている。

 しかし、本校のスパゲティは「ミート」ソースである。「トマト」ソースではないのである。したがって、トマトの味がかなり薄く、わがままな自分でもおいしく食べられるのである。いつもより大きめの皿に盛られているチーズサラダにも、ちゃんとハムの薄片が混じっていた。自分に劣らず、今の生徒たちも好き嫌いが激しいようだが、そんな贅沢な口にも合うような工夫を、調理員さんたちはしてくれているのである。

(W.K)



2016年6月7日火曜日

今日のランチ(2016.6.7)

わかめごはん・ししゃもフライ・ほうれん草ソテー・坦々スープ・牛乳・パインシャーベット

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「麦秋や葉書一枚野を流る(山口誓子)」

 

 競馬場インターから敬和に向かってくると、太夫浜霊園の手前に麦畑が広がっている。梅雨を前にしたこの頃、麦は黄金色の穂が実る。秋とは本来収穫期。「麦秋(ばくしゅう)」とは麦の収穫期の今頃を指す言葉で夏の季語でもある。

 フェスティバルを週末に控え準備に追われる日々だが、ふと目を転じれば、自然は着実に歩みを進め、玄関の欅の木は若葉から濃い緑の夏色である。そんな季節の移ろいの中にいると、誰かに手紙が書きたくなった。「お元気ですか。今日のランチもおいしいよ。また、敬和にいらっしゃい。」

(S.K)



今日のランチ(2016.6.6)

豚肉と野菜のピリ辛丼・玉子スープ・牛乳・フルーツ寒天
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 いよいよフェスティバルまで残すところ数日。準備も徐々に忙しくなってきました。心も体も疲れている人もいるようです。そんな人たちをホッと癒して元気にしてくれるのが敬和ランチ。今日の豚肉と野菜のピリ辛丼は、まさにスタミナを回復させ元気にしてくれる一品でした。玉子スープも心をホッとさせてくれます。フルーツ寒天でリフレッシュして、フェスティバル最後の追い込みに向かいます。
(S.T)


2016年6月4日土曜日

今日のランチ(2016.6.4)

冷やしうどん・牛乳・フルーツポンチ

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 涼しくなったり暑くなったりと気温差がある最近ですが、今日は暑かったですね。土曜日ということでいつもならお家にいる人も、フェスティバルまで一週間を切った今日は登校日。各部門ごとに着々と準備が進んでいます。今日の朝、ある連合の合唱チーフが「先生、この土曜日を制した連合が、合唱を取りますよ!!」といっていました。せっかく登校した土曜日はうまく使えたのでしょうか。


 もう一回言いますけど、今日は暑かった。そんなみんなの空気を敏感に読み取ってか、N先生の意志を引き継いで、聖書科のY先生が立ち上がりました。日除けのテントが張られ、テーブルが設置され、氷が用意され、容器と色とりどりのシロップが用意され、軽快な音を立てて氷が削られていく。気付けば日除けテントの周りには人だかりができていました。多くの生徒の疲れを癒す一杯でした。


 そんな今日のランチは、(こちらも暑さを考慮してか)冷やしうどんでした。ツルッとした喉越しと力強いコシが印象的なうどんに、ツナやサラダが上から盛られ、満足のいく一品でした。忙しい中でもしっかり食べて元気を出し、来週に向けて調子を整えましょうね。

(N.M)②



今日のランチ(2016.6.3)

ごはん(ふりかけ)・鶏肉カレー焼・小松菜ソテー・味噌汁・牛乳・シュークリーム

0603



2016年6月2日木曜日

今日のランチ(2016.6.2)

ひじきごはん・マグロカツ・グリーンサラダ・ちゃんぽんスープ・牛乳・アップルシャーベット

0602

 

敬和には年に一度、「全校労作」という行事があって、丸一日、あちこちの施設や教会に出かけ、
清掃などの作業をする。

俺は胎内市在住なので、毎年、中条教会の清掃や草むしりを担当している。

先月5月20日、この全校労作で十名の生徒を引率し、中条教会へ行った。

労作前の礼拝中、俺の携帯電話が鳴った。(マナーモードにするのを忘れていたんだ)

「もしもし」

「あ、もしもし、お父さん」

電話は、出産のために里帰り中の娘からだ。切羽詰った様子で、ついに産気づいたかと俺は緊張する。

「どうしたんだ?」と俺。

「フィロが…(十三歳のラブラドール犬の名前だ。いつ死んでもおかしくないと獣医に宣告されて三年になる。)」
と声を詰まらせる娘。

「死んだか!」俺は思わず叫ぶ。

「散歩に連れて行ったら、突然倒れて…家の真前なんだけど、わたし身重だから運べないし、助けに来て…」
娘は泣いている。

俺はすぐに牧師先生に事情を話し、スーパーカブにまたがり、家に向かった。

道中、俺は号泣していた。

今日、出かけてくるときに「大好きだよ」と言ってやらなかった…それが心残りだった。

「フィローー!!」俺はバイクを走らせながら叫んだ。

家まで戻ると、家の前にそれらしき姿はない。さては、近所の人に手伝ってもらったか?

俺は娘の名を呼びながら家に飛び込んだ。

すると…

すたすたとフィロが出てきて、「あれ、どうしたの」という顔でこちらを見ている。

「あれ、お前死んだんじゃないの?」あっけにとられる俺。

「お父さん、ごめんなさい」その後から娘が出てきて事情を説明する。

「道で倒れて、息がだんだん浅くなって、とうとう呼吸が止まって、それでも念のために15分様子を見たんだよ。そうしたら体が冷たくなって、筋肉が硬直してきたのでてっきり死んだと思ったら、さっき、突然立ち上がって歩き出したんだ。」

なんとフィロは、あの世から戻ってきたらしい。なんてすごい奴なんだ。

俺は再びスーパーカブにまたがって、中条教会へ戻った。

 

 俺はこの事件で学んだことがある。

 大切な一言は、絶対言っておかなきゃ駄目だ。

 ごめんなさいとか、ありがとうとか、大好きだよとか。

 だから大きな声で言わせてもらう。

 

「今日のマグロカツとちゃんぽんスープ、最高!!調理の皆さん、いつもありがとう、大好きだよ!
いつもランチと関係ないこと書いてごめんなさい!」

(T.H)



2016年6月1日水曜日

今日のランチ(2016.6.1)

食パン・ビーフシチュー・生野菜サラダ・牛乳・ヨーグルト

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 学園祭が近づくと、昼休みの合唱練習がいっそう熱を帯びる。昨日一昨日と、どの連合も昼休み前半に練習を入れていたため、後半の食堂がごったがえしてしまい、今日から調節が図られた…はずだったけど、今日はどうも前半に食堂がごったがえしている感じがする。この時期、三年生のチーフたちはしばしば、ランチを食べる暇さえなくなってしまうのである。

 今日のシチューもサラダも、味がしっかりついており、濃い味付けを好む自分はとてもおいしくいただいた。自分で作るものと違い、ジャガイモが煮崩れていたり、肉が硬かったりしない。しかも肉がポークじゃなくてビーフである。我々は、3時間目が空き時間の日はランチを早めに食べられる。教師の特権である。世の中早い者勝ちなのである…と思っていたら、食べ終わる頃になってロールパンが出てきた。早ければいい、というものでもないならしい。

(W.K)