2016年2月18日木曜日

今日のランチ(2016.2.18)

ビーフストロガノフ・サフランライス・野菜サラダ・コンソメスープ・牛乳・オレンジゼリー

0218

 

先週の木曜日は祝日でランチレポートはお休みだったが、実はおれは痛風の発作で寝ていた。

痛風は二十台後半からの宿痾(しゅくあ:持病)である。

 

痛風ほど不幸な病気なはい。

風が吹いても痛いと書くぐらいだから、その痛みは激烈を極める。

ところが、痛風ですというと誰もが笑う。決まって笑う。

「あはは、おいしいものばっかり食べてるから」とか

「暴飲暴食が過ぎましたな」とか。

生徒までも、「先生、痛風って、贅沢病でしょ?」

とくる。

 

「おれはそんなに贅沢してないし、おいしいものばっかり食べてるわけでもない!

先代の校長先生はおれより大食だったが、痛風ではないではないか!

痛風は実は遺伝病なのである!」

とむきになって叫んでいたら、

「先生、ランチレポート読んでる人は、みんな笑ってますよ。から揚げ二個食ったり、カレー六杯食った記録保持者とか、自分で書いてるじゃないですか」と言われた。

 

くそっ、証拠が残っていたか。

おれは黙るしかなかった。

 

今日のランチはビーフストロガノフ。

これは絶対、御代わりものだな、と心中で決意を新たにランチルームに行ったら、

「先生、当分、御代わり禁止ですよ。痛風でしょ」と調理員のお姉さんに機先を制された。

「はは、御代わりなんて、そんな年甲斐もない…」おれは精一杯の作り笑いを浮かべ、「ところで、ご飯が黄色いですね。カレー味ですか?」と話題を変える。

「違います。○○○○です。」と調理員さん。

「え?タクアン?」

「いやだ先生、タクアンじゃありません、サフランですよ!」

「あ、サフランね…」

調理員さんはけらけら笑っている。

「先生、朝の残りのタクアンがあるから、あげるよ」

調理員さんはこう言って、おれのビーフストロガノフの皿にタクアンを載せてくれた。

(T.H)